白虎連合Ⅰ
一瞬でクラスメイトは席から立ち上がり、顔を真っ青にさせる。
絵里もその一人で。
私はパイプを肩に担いだまま、絵里の前で立ち止まった。
それから先は正直覚えていない。
気付けば窓ガラスは割れていて、たくさんのクラスメイトが泣きながら倒れていた。
それを私は冷めた目で見下して。
再び座り込む絵里の前に立ちふさがった。
『あ、あたしら親友やんな?』
青ざめる顔から放たれた言葉。
私はそれを聞いて、鼻で笑った。
『親友?ふざけんな』
絵里に言われた言葉を返して。
鉄パイプは振り下ろされた。
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