白虎連合Ⅰ







「調子乗るなや、いつか潰す」






ギャル軍団の横を通り過ぎる時に囁かれた言葉。

もう、傷付く心もない。






「どうぞ、お好きに」







無表情にそう告げ、少し先にいる紫織の後を着いていく。

階段を降りる寸前にガンッ!!!と壁を蹴る音が聞こえたけど、そんなの怖くない。

ただ、足痛くないのかな、と思っただけ。






「ゆい、帰りどっか寄らへん?」


「ん?いいよ」


「じゃあ決まりーっ」






私の手を引いて、紫織は歩き出す。

やっぱり紫織といると素直に笑顔になれる。




親友は紫織だけでいい。








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