白虎連合Ⅰ






しばらくすると雄大くんは返ってきて、お茶を私に渡した。

英寿くんと雄大くんはビールで。






『…ありがとう』


『ちょっと喋ろうやっ、なぁ英寿?』


『せやな』







それから私達は何時間も話続けた。



主に雄大くんが私に質問をして、英寿くんはたまに口を挟んで。



何故か私は自然といられた。





笑わない私が少し笑ったり、二人の事を色々聞いたり。

正直、楽しかった。







『二人とも一個上やったんやね』


『そうそう、高一』


『なぁ雄大』


『ん?』


『こいつメンバーに入れようや』






ニヤリと笑う英寿くんと、目を丸くした雄大くん。

けど直ぐに笑顔になって。



私だけが頭を傾げた。







『ゆい』


『なに?』






英寿くんの言葉に返事をする。

タバコを地面に押し付け、私と目が合った。










『白虎連合に入れ』








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