白虎連合Ⅰ
『白虎連合?』
聞き慣れない言葉に対し、更に首を傾げる。
その言葉に、雄大くんが答えた。
『俺達が作ったチームで、今No.3を探しててん』
『はぁ』
『まぁまだ俺達二人やねんけど、ゆい幹部なってや!!!』
『なんでうちなん?』
『お前の根性と力の強さを見込んでや』
最後は英寿くんが答えて、ビールに口をつけた。
白虎連合。
チームということは族。
いつもは断っていた。
でも、私は。
『うん、入る』
『まじで?!』
『二人は命の恩人やし』
『入るって!!!英寿!!!』
『聞こえてる』
そう、二人は私を助けてくれた。
どこの誰だか分からない私を。
なんとなく、なんとなくだけど。
彼等を信用している自分がいる。
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