白虎連合Ⅰ






『白虎連合?』






聞き慣れない言葉に対し、更に首を傾げる。


その言葉に、雄大くんが答えた。







『俺達が作ったチームで、今No.3を探しててん』


『はぁ』


『まぁまだ俺達二人やねんけど、ゆい幹部なってや!!!』


『なんでうちなん?』


『お前の根性と力の強さを見込んでや』







最後は英寿くんが答えて、ビールに口をつけた。



白虎連合。

チームということは族。





いつもは断っていた。



でも、私は。








『うん、入る』


『まじで?!』


『二人は命の恩人やし』


『入るって!!!英寿!!!』


『聞こえてる』







そう、二人は私を助けてくれた。

どこの誰だか分からない私を。

なんとなく、なんとなくだけど。






彼等を信用している自分がいる。







.
< 323 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop