白虎連合Ⅰ







そんな中、私は特攻服を羽織りながらバイクで走っていた。

英寿くんから貰った私専用のバイク。




行く先なんて決めてない。

ちょっと散歩がしたかっただけ。





なんとなく公園に入り、バイクを止めて休憩する。

タバコに火を付け、白い煙を吐いた。



冬が、近付く。







『……ふざけてんのかお前!!!』


『あぁ?!』







突然、公園の奥から怒鳴り声が聞こえた。

疑問に思い歩き出すと、そこには数人の男達と一人の男。



…負けてるやん。






一人で戦っている男の子はもうボロボロで。

それでも構わず男達は殴り続ける。







『……………』







足を進め、彼等に近付き真横に立つ。

そして、







『うるさいねん、お前等』







一人の男に足蹴りをした。







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