白虎連合Ⅰ






『……って!!!』






蹴飛ばした男は地面に倒れ込む。

それに気付いたのか、男達は私を見て近付いてきた。






『なにすんねんコラァ!!!』


『人が休憩してる時にうるさいねん』


『あぁ?!』


『あ?』







睨み合ったと思ったら拳が飛んできて。

それを横目に避け、変わりに私の拳をお見舞いした。






『ぐっ…!!!』


『はい次、どーぞ』


『当たり前やんけ!!!』






次々に避けながら、急所に蹴りを入れる。

それを負けかけていた男の子はポカンと見ていて。



全員、終了。







『まぁいい暇つぶしなったかな』






男達をズルズル引きずりながら、公園の中にある砂地に連れて行く。


穴をせっせと掘り、彼らを埋めて私は満足そうに微笑んだ。







『落ち武者みたい』







頭だけ出ている姿はとても滑稽で。





そのまま私はその場から離れた。







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