白虎連合Ⅰ









『ゆい、約束破んなよ』


『うん』


『俺がいいって言うまでこれから手を出すな』







三月中旬、英寿くんと"約束"をした。




何があっても手を出さない。

自分を抑える。

むやみに喧嘩をしない。





私はその約束を不満だとは思わなかった。



自分自身落ち着いてきたし、まず手を出したら止められないって分かっていたから。

弱い者を潰しても仕方ない。

大切な者を守る時だけ私は手を出す。




そして私の力はあまりにも危険だった。







『後お前にはする事があるんやろ?』


『うん、ある』


『なら早く親に会ってきたれ』







本当に英寿くんは私の一つ上か疑いたくなる。

あまりにも落ち着いていているから。





そんな英寿くんや雄大くんも無駄な喧嘩はしない。

簡単に手を上げたりしない。




だから"約束"はNo.3としての使命だと思っている。









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