白虎連合Ⅰ
『ちゃんと家にも帰ります、学校にも行きます』
『ゆい、』
『勉強も頑張るし、喧嘩ももうしない…だから』
『……………』
『夜中出歩くのも、白虎連合と一緒にいるのも許して下さい』
殴られる、そう思った。
今更なに言ってんねん、と怒鳴られると思った。
けど、
『そんな約束別にしなくてもいいねんで?』
『ゆいちゃん、帰ってきてくれるだけで十分やから』
返ってきた言葉は、とても暖かった。
それでも私はなんとか説得し、半ば強制的に"約束"を突きつけて。
父と母な納得していなかったけど、最後には小さく頷いた。
それから私は二つの"約束"を守り続けた。
何度も手を出しそうになった。
何度も勉強を止めたくなった。
でも両方大切な人やから。
頑張って守ってた、なのに。
「どうしよう龍…!!!」
「ゆいさん、」
私は約束を破ってしまった。
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