白虎連合Ⅰ
「ほななーっ」
「戸締まりしろよ」
「紫織さんっ、送ります」
「蓮くんありがとー!!!」
次々に帰っていく皆に手を振り、見送る。
見えなくなると玄関を閉めてリビングに向かい、ソファーに腰掛けた。
そして視界の先にはクッションを抱き締め、テレビを見ている龍。
って、
「コラ龍、あんただけ何してんねん」
「テレビ見てます」
「それは分かってんの、帰りなさい」
「こんな夜に帰って痴漢にあったらどうするんすか」
「アホか」
せっかく北区のマンションがあるのに。
帰らへん意味がわからん。
…まぁその内帰るやろ。
「ゆいさん誕生日の日空けといてくださいよっ」
「あ、もうすぐか」
「暴走っすからねっ」
「はいはい」
いつの間にか十二月に突入している。
今月は忙しそうやな。
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