白虎連合Ⅰ
結局夕方には準備が整い、私はソファーにうなだれていた。
白い髪飾りに、白いフワフワのミニドレス。
ミュールを履かれそうになったけど、なんとか白いブーツで許してもらった。
ブーツは玄関に置いてあるけどね。
この姿で暴走して、色んな族に見られるんやろなぁ…。
うち本間に白虎幹部なんかな…?
「紫織、やっぱりデザイナーなれるで」
「本間に?!」
「絶対本間」
紫織も気合いを入れていて、長袖ワンピースを着ていた。
ちなみにワンピースの下は黒の短パン。
明るい髪も巻き巻きで。
「なんか去年もやけど、ありがとうな」
「え?」
「祝ってくれて」
「当たり前やん!!!あたしら親友やろ!!!」
『親友?ふざけんな』
あの時言われた言葉がよぎる。
でも、すぐ消えた。
紫織は私のためにここまでしてくれて。
それだけで嬉しい。
私は今、世界で一番の幸せ者。
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