白虎連合Ⅰ







まるで倉庫の入り口に向かって通路のように両側に立つ、灰色の特攻服を羽織った隊員達。

いつの間にか空は暗くなっていて。



たくさんのバイクのライトで彼等を照らしていた。






「ありがとう」







特攻服を靡かせ、作られた道を歩いて行く。

その後ろに三人も付いてきた。






特攻服は灰色から、黄色へ。


そしてその黄色から、









「やっと来たか」


「ゆいーっ、おめでとっ」








白と赤へ変わる。




綺麗にセットされた髪型は、元々男前の彼等をより男前にさせて。

いつも面倒くさいから、と持っていなかった木刀は腰に刺してあった。






我が恩師、総長と副総長。









「ありがとうございます」








頭を下げた。









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