白虎連合Ⅰ
時間はまだ夜十時。
比較的時間が早いけど、祝い事の時はいつもこの時間。
走っている車は避けていき、街にいる人々は私達を輝いた目で見てきた。
先頭は英寿くんのベンツが勤め、雄大くんは珍しく幹部候補のバイクの後ろに跨っている。
何十もの白虎連合と描かれた旗が上がり、何百ものバイク。
そして私は、
「風が気持ちいいー!!!」
「ゆいさんパンツ見えますよ!!!」
「大丈夫!!!サポーター履いてるから!!!」
「そういう問題じゃないんすって!!!」
龍の後ろに跨り、部品の一部に足を掛けて立ってる状態。
落ちないように龍の肩に手を置いてるけどね。
「ゆいー!!!めっちゃ見られてんやん!!!」
「当たり前やん!!!白虎連合No.3ですから!!!」
「きゃー!!!かっこいい!!!」
蓮の後ろに紫織が跨り楽しそうに話し掛けてくる。
私も立ったまま二人を見下ろして。
二人で盛り上がっている時だった。
「"ghost"や!!!」
一瞬でざわめいたのは。
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