白虎連合Ⅰ






「え?」






皆の声に思わず正面を見ると、前方から集団バイク。

その数は白虎と同じぐらいで。



"ghost"と描かれた旗が沢山上がってきた。






「なんか凄いいっぱいいるなぁー」


「そんな呑気な事言ってる場合ちゃいますよ!!!」


「んー?」






そうこうしている内に、"ghost"は私達の間近くまで迫る。


そして、







「あれー?」








右に逸れた。








「白虎が目的じゃないんすかね?」


「やろうなー」







段々と白虎の隣を通り過ぎる。

それが中心に来たとき、一人の男と目があった。






黒い髪に、金のメッシュが入っている跳ねた襟足。

"ghost"の特攻服を纏い、バイクの後ろに跨っている。





私と、同じ顔。













「寿…?」










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