白虎連合Ⅰ
一瞬、本当に一瞬だった。
でも間違うはずがない。
「寿ぃいぃぃー!!!!!」
私の叫びはバイクの音に飲み込まれてしまう。
けど、聞こえない筈なのに寿は振り向いて。
私を見て、笑った。
「寿って誰っすか?!」
「龍"ghost"んとこ行って!!!」
「今Uターンしたら事故りますって!!!」
「だって…!!!寿が!!!」
必死に龍に頼んでも、それは無理で。
振り向いた時には"ghost"は遠くに行っていた。
「あ、」
今日は私の誕生日。
と、いうことは寿の誕生日でもある。
もし寿が誕生日を祝って貰っているなら、相当上の立場な筈。
それにアイツが族でも納得がいく。
四年ぶりの、再会だった。
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