白虎連合Ⅰ








「うぃー…」


「ゆいさん大丈夫っすか?」


「んー」






暴走が終わり、今は私の家の前。

寿の事で興奮してしまった私は更に酔ってしまったわけで。



足がフラフラで歩けへん…。






「お前ちゃんと、ゆいさん寝かしたれよ」


「分かってるわっ」


「紫織さん、行きましょか」


「うんっ、龍くんばいはーい」


「お疲れっす!!!」






ぼんやりと蓮と紫織が走って行くのを見て、その場に座り込む。

物が二重に見えて、立つことすらしんどい。






「ゆいさん、そんな所に座っちゃ駄目っすよ」


「だっこー」


「……はいはい」






両手を伸ばして龍に笑顔を向ける。

なんだかんだ龍も私をお姫様だっこして。



龍が舎弟でよかったっ。






「鍵下さい」


「はーい」






鍵を渡して、龍が鍵を開ける。


そしてそのまま中に入った。






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