白虎連合Ⅰ






シングルベットに二人並んで寝転がる。

壁にも黒と黄色の特攻服が並んでいて。



背を向ける龍に抱き付いた。






「なんで後ろ向くんー?」


「俺だって男なんですよ」


「知ってるー」


「あぁ…知ってたんすか」





げんなりとする龍がいまいち分からないけど。

とりあえず寒いので再び抱き付いた。



龍の背中は暖かい。

なんだかうとうとする。



…眠くなってきた。







「りゅうー…」


「…はい」


「りゅうー…」


「はい?」


「りゅ…」







フワフワする。

なんだか暗闇に引きずり込まれる感じで。



でもその暗闇は嫌じゃない。








そしてそのまま、私は眠った。







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