白虎連合Ⅰ
双子の兄
「ゆいさんっ、着きましたよ」
「うん」
堂々とバイクで校門に入り、龍達専用の駐輪場で止まる。
特攻服を靡かせながらバイクを下りた。
英寿くん曰わく、学校にバレたのなら特攻服を着ていけとのこと。
一応中は制服やけどね。
「んじゃ龍、ありがと」
「ういっす!!!」
龍に手を振り、校舎に入る。
龍はサボるらしいから私一人。
階段を上り注目を浴びながら廊下を歩いた。
「あのっ!!!」
「?」
「握手して下さいっ」
「は?」
いきなり女子に手を握られ、強制的に握手をさせられる。
それが終わると、その子はお礼を行って何処かへ行って。
―…なんなんや?
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