白虎連合Ⅰ
一日の授業が終わり、紫織とゆっくり下駄箱に向かう。
ローファーに履き替え、校門へ歩き出した。
「おっ、華風さん」
名前を呼ばれ、紫織から視線を帰ると黒澤くん。
彼も帰る途中なのか、ヤンキーくん達と一緒で。
「ばいばい」
「あ、うん」
「一応水嶋も」
「一応かいっ!!!」
赤ペンあの日から、黒澤くんは声を掛けてくるようになった。
笑顔はそのままで、たまに黒澤くんの友達も一緒に話しかけてくる。
まぁその分ギャル軍団には睨まれるけど、今更だしね。
「紫織、黒澤くんってさ」
「ん?なに?」
「…なんでもない」
でもあの笑顔の裏が読み取れない。
他の人達と違うのは、気のせい?
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