白虎連合Ⅰ






金髪のストレート、着崩した制服。

ただ、それだけなのに。





同じ匂いがする。






「?」






後ろ姿をずっと見ていると、急に黒澤くんは振り向く。

目が合い、誰にも気付かれないように手を振られ。






「ゆい?行くで?」


「あ、うん」






私は振り返さないで紫織の元まで走る。

だって深く関わりたくない。

男も女も興味ない。









過去が、私を縛り付ける。









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