白虎連合Ⅰ
「龍、あんたさっきまでバイク弄ってたやん」
「ゆいさんがコンビニから帰ってきたから来たんすよ!!!」
まるで犬だったら尻尾が千切れるんじゃないかと思う位、キャンキャン吠える。
仕方なくドアを開けると龍はすかさず私の隣に座った。
「おいコラ、龍なに乗ってんねん」
「ゆいさんの一番弟子やねんから許して下さいよー!!!」
「うぜー…」
「英寿、まぁまぁ」
機嫌の悪い英寿くんと、機嫌の良い龍。
龍は昔から私を慕っている。
私からしたら可愛い弟分みたいな感じ。
「ゆい、ちゃんとしつけしとけよ」
「分かったー」
「え?!酷くないっすか?!俺高一っすよ?!」
「龍、静かに」
「はいっ!!!」
黄色の特攻服を纏い、背筋をシャッキとさせる。
ちなみに幹部候補は全員黄色。
龍の他に後五人いる。
その他の下の連中は灰色の特攻服。
但し背中に文字には白虎連合の文字のみ。
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