白虎連合Ⅰ
その内一つだった四つのチームはバラバラになり、今は白虎のみで走る。
遠くに見えた光は玄武かな?
「ゆいさん、帰りますかー?」
「いや、まだいいや」
「了解っす」
バイクの音は大きいけど、空は至って静か。
星は広がり、月は出ていない。
夜空は、嫌い。
「あれから三年か、」
「どうしたんすか?突然」
「なんとなく」
「珍しいすね、過去を振り返るなんて」
「……うん」
そう、あれから三年。
あの日から様々なものが変わった。
元に戻せたのは家族だけ。
それもまだ、完璧ではないけれど。
「俺はゆいさんがどれだけ変わっても着いていきますよ」
「ありがとう」
夜空から視線を変えて、龍の腹に手を回す。
三年と体格は変わり、私より身長も大きくなった。
私もいい舎弟を持ったな。
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