白虎連合Ⅰ
買ったばかりのタバコを食わえ、火を付ける。
白い煙は少し開いた窓から外に流れていく。
「龍ー、お前明日学校ちゃんと行けよーっ」
「行ってますよ!!!ゆいさんと一緒の高校なんすから!!!」
「ストーカーか、お前は」
「英寿さんひでぇ!!!」
車内はいつもの風景。
外もいつもの風景。
何も変わらない、あの日から。
私が変わってしまった、最悪な日から。
「ゆい、お前もちゃんと特服着てこいよ」
「やっぱり?」
「当たり前やろ」
ハハッ、と笑う英寿くんは私を救ってくれた。
雄大くんも私を受け入れてくれて。
別にNo.3になるつもりはなかった。
でもなった以上、私の背中には白虎連合。
バックの中の一人。
これからも、そうやって生きていく。
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