白虎連合Ⅰ
「なんか最近、族多いなー」
「ねー」
学校近くで紫織と会って、一緒に登校する。
確かに最近は族が動き回っているのが目立つ。
それは普通の人には分からない、けど分かる人には分かる。
「うわ、華風さんや」
「……………」
今日もまた、ギャル達は廊下を占領する。
そんな風に変にビビるなら最初から端に寄ればいいのに。
「おはよ、華風さん」
「おはよ」
「一応水嶋も」
「またかいっ!!!」
ギャル達に囲まれたまま、黒澤くんは私達に挨拶をする。
私も軽く返事をして、教室に入った。
.