白虎連合Ⅰ






その衝撃で私は尻餅を付いて、ぶつかった人も倒れていた。

うわ、最悪。





「紫織ー、先行っててー」


「あっ、うん!!!」





この様子じゃ紫織はパンが買えない。

そう思って先に行って貰い、私の視線はぶつかった人へ。





「大丈夫?」


「あ、ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!」





声を掛けただけなのに、やたら謝れる。

黒髪に眼鏡、いわゆる地味系。

けれど彼の視線は私から私の後ろに移っていって。






「うわー、華風さん大丈夫?」


「お前ちゃんと謝ったれやー」






私の背後にはチャラチャラした連中。

後はギャル集団の仲間達。






「そっか、」







この人苛められてたんや。







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