白虎連合Ⅰ
「ほな帰るわ」
「おー、龍送ったれ」
「了解っす!!!」
ベンツから降り、一つのバイクに向かう。
そこには既に降りていた龍が跨っていて、私も後ろに跨った。
「英寿くんも雄大くんも明日学校ちゃんと行ってな」
「おー」
「じゃあなーっ」
軽く頭を下げて挨拶し、バイクは発進した。
実は皆はまだまだ帰らないし街にいる。
けど私だけは早めにいつも帰宅しているわけで。
「龍も後で英寿くん達んとこ戻るねんな?」
「はいっ!!!多分この後走るらしいっすよ」
「あの二人明日学校行かへん気やな」
「そうっすねっ」
英寿くんと雄大くんは高校三年生。
しかも関西一不良高校に通っている。
まぁあの二人が制圧しているようなもんやけど。
「着きましたよ」
「ありがとう」
いつものように家の近くまで送ってもらう。
本当は一人で帰れるけど、舎弟である龍本人が送りたいらしい。
なので集合の時は龍が送迎してくれる。
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