白虎連合Ⅰ





「……………」


「笑ったやんな?今」


「……………」


「ちょっとやけど俺見たし!!!」


「……笑った?」


「おぉっ!!!」






確かに、確かに今笑った気がした。

しかも自然に、なんの違和感もなく。







完璧に心を閉ざしたはずだった。

あの日から。

白虎や家族、紫織以外には絶対笑わない私が。







今、







「笑った」






「だからそう言ってるやん」







夕日で彼の髪はキラキラ輝いている。

それがとても綺麗で。






魅力的だった。








.
< 61 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop