白虎連合Ⅰ
「じゃあお疲れっす」
「ばいばい」
バイクを見送り、のんびり歩いて自宅へ向かう。
まだ空は暗く、太陽は出ていない。
玄関の鍵を開けて家に入った。
「……………」
家族は寝ているので静かに階段を登って自分の部屋に入る。
ベッドに横になり、壁を見ると自分の特攻服が掛けたまま。
「…次はちゃんと着ていこ」
別に着たくないわけじゃない。
ただ着て行かなかっただけ。
漆黒の特攻服
背後には大きく白虎連合
そして誓いの言葉
それを一目し、眠りにつくため目を閉じた…―。
.