白虎連合Ⅰ






座っていた悠介くんは立ち上がり、私の目の前で立ち止まる。

その表情は拗ねているような、怒っているような。

あれ?なんかした?






「昨日電話したのに」


「あ、ごめんごめん」


「いきなり無視かと思ったわ」


「ちょっと忙しくて」






電話が来たことは知っていた。

けど、その時は集会をしていたから。

出たくても出られなかったんよね。






「ちょっと黒澤くん!!!」


「なんやねん、いきなり」


「あたし達にはアドレス教えてくれへんかったやん!!!」


「キャンキャン言うな、うるさい」







横で聞いていたギャル軍団はまるで叫ぶかのように怒り叫ぶ。

悠介くんの友達は面白そうにそれを見ていて。






「もうお前等うるさい、消えろ」








シャットアウト。









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