白虎連合Ⅰ
授業も全て終わり、生徒達は帰宅する。
紫織は今日、デートではないので一緒に帰ることに。
「ゆいちゃん、ばいばーい」
「ばいはい」
仲間と雑談している悠介くんに手を振り、階段を降りる。
本間に人気者やな、彼は。
「随分仲良しやーん?」
「そう?」
「でもゆいが誰かと仲良くなるの、お姉ちゃん寂しいー!!!」
「紫織が一番やってっ」
「ゆい好きーっ!!!」
抱き合いながら、下駄箱に向かう。
紫織はうちの過去も知っていて、白虎連合幹部なのも知っている。
それなのに傍にいてくれて、本当に大好き。
「はーなかぜさんっ」
.