白虎連合Ⅰ
「なに?どしたん?」
再び食事を進めながら声を掛ける。
なかなか口を開かない父は私から視線をテレビに変えた。
「…勉強、頑張ってるんか?」
気まずそうな父の声。
母と姉も心なしか気まずそう。
「頑張ってんで、約束したやん」
「そう、か…でもあんまり頑張らなくてもええねんで?」
「お父さんがそれ言ったらあかんって、約束は約束」
そう、約束。
遅刻をしない、勉強を頑張り成績優秀。
絶対条件。
「ゆい、お父さんもお母さんも昔の事気にしてないねんから、」
昔のこと。
それでも私はしなければいけない。
例え父と母がもういいよ、と言っても。
「うん、ありがとう」
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