鏡の彼
 音楽室には私のピアノの音色が響く。

(辛いのは君だけじゃない。ありふれた想いがそこにはある)

 最初のフレーズをイメージし、歌詞とメロディをリンクさせていく。

(悲しいのは君だけじゃない。さあ、立ち上がって)

 Bメロに入り、曲は徐々に盛り上がる。

(君は一人じゃない、だからあきらめないで――)

 ここからサビに入る。

(こぼれた涙をふき、私はどこまでも行こう。たとえ、どんな事が待ち受けても逃げ出したりなんかしない)

 そして、曲は二番をえて終わりに向かう。

(君には、大切な人がたくさんいる……)
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