鏡の彼
第七話 本番
いよいよ、コンクール当日。音楽に力の入れている私の学校。校長が音楽好きな事もあり、本番は近くの会場で行われる。
ステージには白色の照明が輝き、合唱コンクールとは思えないほどのスケールだ。
他のクラスはこの日の為にと衣装を身にまとい、まるで聖歌隊みたいになる。会場の客席にはぞろぞろと親達が入り、本番は間近に来ていた。
客席の様子を見て、私は一気に緊張の度合いを増していた。速度を増す脈拍、ギリギリまで私は楽譜のチェックをしていた。
―本番では楽譜を見ない。
楽譜を閉じ、私は次に迫る出番に備えて、大きく深呼吸をした。
聖歌隊みたいな衣装は私達にはない。私達はただありのままの自分達を表す。
ステージには白色の照明が輝き、合唱コンクールとは思えないほどのスケールだ。
他のクラスはこの日の為にと衣装を身にまとい、まるで聖歌隊みたいになる。会場の客席にはぞろぞろと親達が入り、本番は間近に来ていた。
客席の様子を見て、私は一気に緊張の度合いを増していた。速度を増す脈拍、ギリギリまで私は楽譜のチェックをしていた。
―本番では楽譜を見ない。
楽譜を閉じ、私は次に迫る出番に備えて、大きく深呼吸をした。
聖歌隊みたいな衣装は私達にはない。私達はただありのままの自分達を表す。