鏡の彼
 今日、鏡の彼が珍しく緊張した面持ちで私に話した。


(……無理すんじゃねえぞ)
 最後まで、心配していた。
(な、なにかあったらすぐ報告しろ!! いいな、すぐだぞ!!)


 それに、私はこう答えた。


「……大丈夫。なんか分かんないけど、あんたがそばにいる気がするし、自然と大丈夫だってはっきり言えるんだ」
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