鏡の彼
こんな調子で私の一日は終わる。母が帰ってきたら夕飯の手伝い。食べ終わったら後片づけと宿題を済ませる。ベッドに入る前に彼と話して寝る。

 そして、またつまらない一日の始まり――

 どうして、こんな調子なんだろうなあ……。

(顔は同じなくせに性格はまるで正反対だよ……)

 鏡の彼、それはまさに私とうり二つの顔をしていた。
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