Fall in love


「ぁむ、あむっ、亜夢!!早くしないと入学式始まるよ。」


えっ!!
あたしは、自分の世界に入り込んでしまってた。


「今なんじ!?」
そう言って壁に掛かってる時計をみると8時を過ぎていた。


「やばいっ。遅刻する!!」


あたしは、ご飯を口の中に無理やりつめこむと亜理姉が作ってくれたお弁当を持って家を飛び出した。


「亜夢ちょっと待て。俺も一緒に行く!!」
そう言ってあたしの後に出てきた尚兄を無視して学校まで全力で走った。

あたしと尚兄が通う愛洲学園は県内でもトップクラスの学校で生徒の8割は金持ちの子だ。あとの2割は、あたしたちみたいに一般市民の子達である。


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