Fall in love


修Side

「だりぃ〜すっげぇーつかれたし!!!」


尚斗が首を回しながら俺を見る。

「あぁ。」

俺は、適当に返事をして生徒会室に向かう。今まで俺達は、教頭に頼まれた用事をしていた。その仕事が30分程度と聞いていたのに、1時間以上もかかってしまったというわけだ。


「本当教頭は人使いあらすぎなんだよ。この前だって……」

尚斗は、まだぐちぐち言っているけど無視した(笑)


俺達が生徒会室に向かっていると、下校時と重なって廊下に出ていた女達がキャッキャッ言いながら見てくる。


そんな女達に尚斗が、笑顔で手を振るとキャーっと頬をそめて一層大きな声で騒ぎ出した。


俺は呆れ顔で尚斗を見ていると、

「なぁ〜修。もっと愛想よくできないのかよ(笑)」
と、何がおもしろいのかハハッと笑いながら話してきた。

< 37 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop