Fall in love
「違うの!!えっとナンパされたところを修は助けてくれただけで、全然悪くないから!!!」
「ちょっ、おまえ」
修は、なんで言うんだよ。みたいな顔をであたしを睨んでいる。
だって、嘘ついてまで修を悪者にしたくなかったんだもん。
「だから、修のことおこらないで…」
「わかったわ。今回は修くんのお陰で何もなかったし、これからは気をつけるのよ。」
亜理姉の口調が穏やかになり、もう怒っていないことがわかった。
「ありがとう。それからごめんなさい。」
「もう、いいよ。それより、修くんは同級生なの?」
あっ!!そういえばあたし、修のことを紹介するのすっかり忘れてた…(笑)
「えっと修は浅黄 修さん。あたしの学校の先輩で、尚兄の親友なんだよ。それから、愛学の生徒会長もやってる。」
「あの、浅黄 修です。挨拶遅れてすみません。」
修はペこりと頭を下げた。