Fall in love


「違うの!!えっとナンパされたところを修は助けてくれただけで、全然悪くないから!!!」


「ちょっ、おまえ」


修は、なんで言うんだよ。みたいな顔をであたしを睨んでいる。


だって、嘘ついてまで修を悪者にしたくなかったんだもん。


「だから、修のことおこらないで…」


「わかったわ。今回は修くんのお陰で何もなかったし、これからは気をつけるのよ。」


亜理姉の口調が穏やかになり、もう怒っていないことがわかった。

「ありがとう。それからごめんなさい。」


「もう、いいよ。それより、修くんは同級生なの?」

あっ!!そういえばあたし、修のことを紹介するのすっかり忘れてた…(笑)


「えっと修は浅黄 修さん。あたしの学校の先輩で、尚兄の親友なんだよ。それから、愛学の生徒会長もやってる。」


「あの、浅黄 修です。挨拶遅れてすみません。」

修はペこりと頭を下げた。


< 72 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop