オトナ彼氏∞
私の体が揺れた
腕を引いてるのは信だった
何故か信に連れられて、中庭に来た私
「…信?」
「悪い…。ちょっと整理させて」
信は私の手首を持ったまま少し考え込んでいた
何を考えてるのかはわからないけど
「なぁ」
「は、はい!」
さっきまで怒ってたのに、今は少し落ち着いていて、どちらかと言えば優しいいつもの信だった
「さっきの…雄大とか里歩が言ってたのってまじ?」
信は私の瞳を覗くようにして尋ねた
私は上手い答えが見つからなかった
デートしたのは本当
でも付き合ってるのかと聞かれると…
「…半分当たりかな」
「半分?」
信はまだ納得できていない様子だった