オトナ彼氏∞
私は疑問を抱きながら教室へと戻った
「あ、やっと帰ってきた」
りっちゃんがニヤニヤしながら私に小さく手を振った
「もう!りっちゃんってばなんであんな…」
「別にいいじゃない!こーゆーことは早めに言ったほうがいいのよ!」
りっちゃんはちらっと後ろに視線を送った
その先には…
机に突っ伏している信の姿
「信になんか言われた?」
「へ?あ…なんか言いかけたけど、やっぱりいいって…。信てば一体なんなの?」
私が悩みを漏らすとりっちゃんはふぅんと鼻を鳴らした
「信もまだまだね」
「へ?」
「いや~何でもない。ま、信は結花が心配なだけじゃない?」
信が私の心配?
なんで?
「信はあんたのこと妹みたいな存在だと思ってんのよ。だから変な虫が付かないか心配なのよ」
妹…?
そっか。いつも私につっかかってくるのはそう思ってくれてたからなんだ
まあ、確かに私にお兄ちゃんがいたらあんな感じなのかも…
「そっか!はあ~なんかスッキリした!」
私はモヤモヤが解け、スッキリした気持ちで授業が受けられた