オトナ彼氏∞
料理が出来上がり、時計を見るとすでに6時を過ぎていた
「わっ!やばっ!」
まだお風呂も入れてない!
私ってば、何かに熱中しちゃうと周りが見えなくなっちゃうんだよね…
バタバタと廊下を走り、急いでお風呂を沸かし、キッチンを片付けていた
―プルルルッ
家の電話がけたたましく鳴り響いた
「はいっ!」
『あ!結花?お母さんだけど、もうご飯食べた?』
電話はお母さんだった
夕食をどうしようかと考えていたらしい
すでに3人分作ったことを教えると、ほっとしたようだ
『よかったわぁ~!あんた何回も携帯に電話してもでないから、どうしようかと…』
「…携帯?」
…………
「やっばーーーーい!!」
わ、わ、忘れてたぁ!!!
正樹さんにメール送ってそのままだ!!
『ちょ、結花!?』
「お、お母さんゴメン!!」
私は強引に電話を切り、自分の部屋へと走った
ドアを開けると、ベッドの上で光る携帯が…