オトナ彼氏∞



「あ、あの!結花です!電話出られなくてごめんなさい!」


私があまりにも大きな声で言ったので、正樹さんに笑われてしまった



『大丈夫だよ。まあ、少し心配はしたけどね。何かあったのかなーって』


「本当すいません。夕食の準備してたら、熱中しちゃって…」


はあ…ほんと私ってダメダメだなぁ



『夕食?結花今一人なのか?』



「あ、いえ!両親が帰るのが遅いので、作っただけです」


私が答えると正樹さんはふぅんとなにやら楽しげに笑った



「…正樹さん?」


『なんだ。結花が一人だったら、俺結花の家に行ったのに』



…………?



「ま…正樹さん?」


『結花が寂しくないように、そばにいてやったのになぁ~。ちょっと残念』



いやいやいやいや!


ど、どさくさに紛れて何を言ってるんですか!!!



「し、心配ないです!大丈夫です!」


『残念だなぁ~。…あ!』



正樹さんは何かひらめいたようだ


電話なので表情はわからないが声のトーンが明らかに違う



「正樹さん…?」


『いいこと考えた。夏休みに俺の家に来ないか?』




ええええーーーー!!??


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