オトナ彼氏∞
「結花っ」
あれ?
背中が暖かい
「…やべ、行かせたくねぇ」
ビクン
耳元でかすれた正樹さんの声
私…正樹さんに抱きしめられてる
「あああああの…?」
「ゴメン。わがままだよな。でも行かせたくない。どうしよっか」
どどどどうしよっか???
「え、えっとあの…えっと…」
完全にテンパる私
自分で何を言ってるかわからない
「あはは!ほんと結花には敵わないな」
正樹さんはひたすら混乱する私に笑って、そっと抱きしめる腕をほどいた
「結花?」
「ひ、ひゃい!」
「ぷっ!あー、ほんとは離したくないけど。まあ仕方ないな。今度は2人でプール行こうな?」
正樹さんは右手の小指を私に向けた
…指切りげんまんの約束
「ちゃんとパーカーとタオルかけてろよ!」
正樹さんの笑顔に見送られ、私はりっちゃんの元へと向かったのだった