オトナ彼氏∞



「それって…頭撫でること?」


そんなこと聞かれたことなかったから私達はひょうし抜けしてしまった



「そう。…あ、そういやお前らっていつも抱き合ったりしてるよな」


信は私とりっちゃんを見ながら、記憶を探っていた


「いいよなぁ…。女子同士は仲良くて…。ま、俺と信だって……っておい!」


雄大が信に抱きつこうとすると、するっと信が逃げる


男子同士が抱き合うのはちょっと…ね



「なんか感動を分かち合うので抱き合うとかならいいけど、普段からやってるとキモい」


ズバっとりっちゃんが一言決めると雄大は胸を押さえた



「お、俺の愛がキモいだなんて…」


「…雄大、お前いっぺんしばいてやろうか?」



信がギロリと睨んだので、雄大はしゅんと小さくなった



「ほら、食器返しにいくぞ」



信は私とりっちゃんの食器も持ち、雄大を連れて片付けに行った



「はあ、ほんとあのガキの相手は疲れるわ」


「あはは!でも、いいコンビだと思うよ」



私がこういうとりっちゃんは苦笑した



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