オトナ彼氏∞
しばらく歩くと、なんだか林みたいなところに着いた
信は気にせずそのまま進む
こ、こんなとこに何があるのよ~?!
私は戸惑いつつも信の後を追った
「結花、前見て」
「へ?…うわぁ!!!」
林を抜けて見えたものは…
「すごい!すごい!超きれぇ~~!」
私達が住む街が一望できる高台だった
赤や青や黄色…
様々な光が暗闇に輝き、ひとつの芸術のようだった
「こんなとこあったんだね~!知らなかった!」
興奮する私を見ながら信は嬉しそうに頬を緩めた
「やっと元気でたか」
「…へ?」
「なんかさっきから思い詰めた顔してたからさ」
…私は信の心配してたのに
信は私の心配をしてくれてたんだ
なんか…
逆に喜ばされちゃったね
「うん…。ありがとう」
「はいはい」
すごい嬉しいよ
ありがとう、信