オトナ彼氏∞
優しい瞳
いつもの笑顔
…でも、今私は聞いてしまった
「…信…?」
「あーもう。そんな顔するなよ」
信は困ったように笑って、私の頭をくしゃりと撫でた
冗談…じゃないよね
信はそんなこと冗談で言う人じゃないもん
「1年の頃から気になってた。校庭で部活してると、いつも結花が練習してるのが見えてさ。いつも気になってたんだ」
そんな前から…
信は私のこと見てくれてたんだ
全然わからなかった
「あ…、その…」
「返事はわかってるから。ただ言いたかっただけだから。結花はいつも通りにしてればいい」
信は全部わかってるよといった感じ
私は何も言えなかった
「さ、はやく帰ろう」
「…うん」
私は歩きだした信の背中を追いかける
言葉が見つからない
会話ができない
いつも通りになんか
できっこないよ