オトナ彼氏∞
「結花?着いたぞ」
結局信に家まで連れてきてもらった
「楽しかったな。まあ、今度から雄大は留守番だな」
信が笑ってる
その笑顔も、変わらない
…でも
「…信」
「ん?」
言ってしまったら
変わっちゃうのかな
その笑顔も、この関係も…
「…結花?」
「…さっきの…話のこと…なんだけどね?」
「うん」
「私ね…すごくすごく…嬉しい…よ?」
「ああ、ありがとう」
「信には…すごい…助けてもらったり…優しくしてもらったり…感謝してる」
…でも
「…でも、好きとは…違うんだ…」
確かに信のことは好き
でもそれは友達としての好きなんだ
「…ああ。わかってるよ」
「で、でも!気持ちはすっごく嬉しいし、こんな私なんかを好きになってくれてありがたいし…」
「結花、もういいよ」
上手く言葉がまとまらない私を、信は優しく笑う
「ちゃんとわかってるから。もう、いいよ?」
「信…」
言いたいことがたくさんあるのに
上手く言えなかった