オトナ彼氏∞
戦い
夏休みは部活や宿題が忙しくて、あっという間に過ぎる
もうカレンダーは8月になった
『ゆーいか!』
「は、はいっ!」
なぜかただ今正樹さんと電話中
まだ朝の8時だってのに…
『まだ寝起きか?学生は早起きしなきゃだめだろ~?』
「は、はあ…」
正樹さんがこんな風に電話をかけてくるのは、今日が初めてではない
なせだか、プールでばったり会ったあの日以来、ほとんど毎日のように着信がある
しかも…
『なあ~?いつ家くるんだ?』
でたーー!!
正樹さんの甘え攻撃!!
わ、私この声に弱いんだからー!
「ひ、暇な…時…とかに…」
『じゃいつが暇?』
なんでこんなに積極的なの?!
「あ…その…」
『…もしかしてさ、結花実は来たくない?』
正樹さんの声のトーンが一気に下がった
「えっ?!」
『そっか…。無理矢理来させようとして悪かったよ…』
ちょ、なんでそっちにいくの!?
「ま、正樹さん?!」
『そっかそっか…。』
そ、そんな悲しい声ださないでよ…