オトナ彼氏∞
神谷さんはグラウンドのほうを眺めながら私に笑いかけた
「俺、昔陸上やってたんだよ」
「そうなんですか?」
確かに神谷さんの身体は、ほどよく筋肉がついていてがっしりした感じ
でも細いのは男の人独特だよね
「ああ、まあそのおかげでスポーツ関係の仕事が出来てるんだけどな」
ただペットボトルを開けて、水を飲むだけの仕種が様になるなんて…
そうそういないよね
「てか、結花ちゃんはここにいていいの?」
「あっ!!りっちゃん!!」
神谷さんに会えた幸せで忘れてたよ!!!
「す、すいません!もう行かなきゃ!」
「くくくっ!やっぱり面白いなぁ~!」
走り出した私を笑いながら、神谷さんは手を振ってくれた
何故だろう
神谷さんの周りに、キラキラが見えた