オトナ彼氏∞
真実
肩を並べて走る2人
りっちゃんが大声で応援している
私は…
誰を応援したい?
誰の名前を呼びたい?
そんなこと、考えなくたってわかった
私が
私が今応援したいのは
呼びたい人は…
「正樹さんっ!!」
広い校庭に私の声が響いた
残り50Mほどだろうか
なぜか信がスピードを緩めた
だんだん落ちていき、終いには立ち止まってしまった
正樹さんも少し進んだところで足を止めた
「…結…花…」
「…勝負はついたみたいだな」
2人で何か話してるみたいだが、こちらには聞こえない
何があったんだろうか
不安に思っていると、2人がこちらに歩いてきた