オトナ彼氏∞
それから責任を感じた正樹さんは蓮さんに連絡することを止めてしまったそうだ
「俺嫌われたかと思ったよ…」
「そんなわけないだろ?」
正樹さんは蓮さんと軽く抱き合っていた
蓮さんは照れながらも、少し目を潤ませていた
男同士の友情…
前にりっちゃんが『感動して抱き合うなら男同士でもいい』とかなんとか言ってたけど…
今がまさにそれだと思った
「はぁ…正樹お前いい匂いするな。俺今フリーなんだけど、どう?」
蓮さんは冗談を言ってニヤリと笑った
「お前なぁ…。ま、悪いけど俺には大事な子がいるから、却下」
正樹さんは私の頭に手を乗せて、ニッコリと笑いかけた
うっ…!
い、いきなりは反則だって!
「え?結花ちゃんが?正樹と?」
蓮さんはすごくビックリしたようで、私と正樹さんを交互に見ていた
「なんだよ~!うらやましいなぁ~」
「なら、そこの里歩は?兄貴にお似合いだぞ」
信が突然りっちゃんを会話をふったので、りっちゃんはビックリしていた
「ん?里歩ちゃんとお似合い?」
蓮さんが視線をりっちゃんに向けると、りっちゃんは顔を真っ赤にしていた
可愛いなぁ
「…これ以上ライバル増やしたくないっての」
信が何かつぶやいていたけど、よく聞こえなかった
「あ、ダメです!里歩は俺のだから!」